特定課題研究助成の概要(2025年度新規公募はありません)
助成の趣旨
本財団はコスメトロジー(化粧品学)の進歩・発展に寄与する独創的研究への支援を行いながら、この研究領域の体系化を目指して活動を進めてまいりました。
本助成事業では、人々の健康的で美しく豊かな生活の実現をめざして、近未来に課題解決が期待されるテーマを「特定課題」として設定し、この課題に独創的・先駆的発想をもって果敢に取り組む研究プロジェクトを募集します。
助成する特定課題(2024年度)
「細胞のリプログラミングによる若返り研究」
コスメトロジーの重要なテーマのひとつにAnti-aging(抗老化)があります。日本は世界に先駆けて高齢化社会にとなり、誰もがいつまでも健やかに生活できる健康寿命の延伸が社会的に喫緊の課題といえます。
近年の老化研究や若返り研究によって、細胞や個体の老化メカニズムが徐々に明らかになり、老化を治療することも現実的な目標になって、健康長寿社会の実現に向けて大きな期待が寄せられています。
特に細胞のリプログラミング研究は、加齢に伴う諸課題に新たな解決策を提供すると注目されており、iPS細胞に代表されるように、これまでに多くの基礎研究や再生医療に向けた研究が進められてきました。
そこで本財団は、細胞のリプログラミングによる若返りRejuvenation研究を、基礎的、萌芽的研究および臨床応用をめざす研究を含めて特定課題として公募します。本助成がAnti-agingからRejuvenationに新たな潮流をつくり、美容と健康を融合させた未来を実現する一助になると強く信じております。
応募資格
日本国内の教育・研究期間に所属して研究プロジェクトを主宰する立場にあり、助成課題の責任者となる者。原則として助成期間中は応募時の所属機関に在籍が見込め、所属長の推薦を受けた者。
助成金額および助成期間
助成金額は1件あたり3,000万円とし、助成期間は3年。助成金は期間中の年度毎に1,000万円を3回交付します。